生涯教育を考える 2
条件とは、たとえ「人を道具として」の人間観の下にあっても、答というものがない部分が残っていること・・・
できるかどうかではなく、やらざるをえないこと、多少は主体的に行われなければならないこと、空理.空論は役立たないこと、結果というものが出ること、等々です。
おそらくゆるやかであろう「人を人として」の人間観への変革に伴って、生活の教育化と仕事の教育化、そして真の学校教育が自ずと実現されることと、私は確信しています。
1968年、ユネスコ生涯教育担当部長のポール氏をパリに訪ねました。
同博士は「生涯教育」の概念を発表した中心的な存在であり、また私は20歳代にユネスコ活動に深くかかわった経緯からでした。
・・・話の中心はもちろん、教育についてでした。
そのとき私は氏に、仕事集団活動における教育的作用の大きさを力説しましたが、氏に同感の様子は見られませんでした。
どちらかと言えば、学校中心思考であったと記憶しています。
その氏も、1976年の来日時の講演では、「教育の生活化」「教育の社会的拡散」あるいは「教育の学校独占に終止符」等の言葉を残していきました。